ヴィパッサナー瞑想10日間コース@千葉★どんな1日を送っていたのか&瞑想の指導について

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11泊12日、こんな毎日を送っていたことが、もうすでに遠い記憶になって来ている櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!

まずは「毎日の生活環境」についてレポートしておりますが、総まとめとして、どんな1日を送っていたのか、時系列で詳しく追ってみました。

また、瞑想の指導方法についても軽く触れてみました。

#写真は最終日に、コースマネージャーの許可を得て撮影しました。

「ものごとをありのままに見る」という意味のヴィパッサナーは、インドの最も古い瞑想法のひとつです。この瞑想法は、2500年以上前に、インドで、すべての人に共通する病を癒す普遍的な治療法、「生きる技」として指導されました。
ヴィパッサナーは10日間の合宿コースで指導されます。
オフィシャルサイト:ヴィパッサナー瞑想

・新しい生徒:初参加
・古い生徒:2回目以降




瞑想の指導について

・あくまでゴエンカ氏から瞑想法を学ぶ
このヴィパッサナー瞑想10日間コースは、ゴエンカ氏がインドの瞑想センターで行なっていた10日間コースを録音したもの(を翻訳したもの)を流すことでコースは進められます。

ゴエンカ氏から純粋にその瞑想法を学ぶ、という形になっていると感じました。

ヴィパッサナー協会:S.N. ゴエンカ氏

・毎晩の講話が起点
到着した日の夜から、毎晩1.5時間〜2時間近いゴエンカ氏の講話を聞きます
→新しい知識や瞑想法を学ぶ
→翌日実践していく
→不明点はアシスタント指導者に質問する
→ひたすら実践
→また長い講話を聞く(新しい知識や技法があるとは限らないけど)

これを繰り返しながら、知識と実践を両輪に、瞑想を深めて行きます。

・アシスタント指導者
実質、瞑想の運営、指導をしてくださる、コースのトップの方なのですが、あくまで「ゴエンカ氏のコースのアシスタント」という位置付けでこういう呼び方なのかな。

今回は上品で素敵な日本人女性の方でした。

その他、コースの運営全体を取り仕切るコースマネージャーの方(全方位に気を使ってらして、とても忙しそうなのに、親切でとても優しい、そしてチャーミングな方でした!)、料理や掃除など、運営をサポートする奉仕者の方など、全てボランティアで運営されており、その方々も含めて、施設にいる人全員が瞑想修行をされている(恐らく)という、非常に純粋な環境でした。

1日の時間割と実際

瞑想合宿は、(恐らくスピーカーから流れる)鐘の音でしっかり管理されています。

時系列で詳しくご紹介して参りますね。

4:00:起床〜まだ暗いよ〜

4時にゴングが鳴りますが、わりと小さい音なので熟睡していると聞こえません。

しかし、4時に目覚ましを鳴らす人が4,5人いるので、目覚まし時計を持っていかなくても大丈夫だったなと思いました。

百円ショップの安物は、カチカチと秒針がうるさいので迷惑かもしれません・・・櫻田のはそうだったので電池を外して使いませんでした。

外はまだ暗いので、お手洗いに行く時には懐中電灯があった方が安全です。

ギリギリまで寝ている人や、「ホールまたは自室にて瞑想」が始まっても、寝ていた人もいたようです。

自己責任ですし、無理して一日中眠いくらいなら、必要な分だけ寝るのは合理的なのかも、とか勝手に思ってました。

前日は9時半に就寝してますし、3日目くらいから自然と4時頃に目が覚め、櫻田は特にツラクなかったです。

4:30〜6:30:ホールまたは自室にて瞑想

瞑想用のホールがありますが、必ずしもここで瞑想する必要はなく、自室(宿舎)でも可能です。

でも、一度ここでやってみたら、ベッドの上だしすごく眠くなって気合いが入らない・・実際寝てる人もチラホラいたので、影響されてしまう。

ということで、瞑想の時間は必ずホールで瞑想していました。

途中、眠くなったり、やる気が低下してぼーっといろんなこと考えちゃったりするので、一度外にでてストレッチなどしてました。

そこらへんは特に指示されたり、注意されたりすることはないようで、あくまで自分自身で自己管理です。

6:30〜8:30:朝食/休憩

6:30、待ちに待った朝食を頂きます。

その後は洗濯や身の回りの掃除をして、だいたい8:00前から30分弱くらい寝てました。

ここで1時間近く寝ちゃうと、頭が睡眠モードになって、次の瞑想の時に返って眠くなってしまうので、30分以上は横にならないようにしていました。

そういった「ちょとしたコツ」を学習し、「生活のリズム」が整ってくるのは4,5日目くらいだったかな。

8:00〜9:00:グループ瞑想

1日3回ある、1時間の「グループ瞑想」がとても大切です。

全員が敷地の中央にある「瞑想ホール」に集まり、アシスタント指導者の方が前に座り、ゴエンカ氏の音声を流してから、全員で瞑想します。

中はこんな感じ。

■は敷かれた座布団です。男女はきっちり分けられています。

前の台の上に指導者の方が座り(男女1人ずつのこともあるそうですが、今回は女性1人でした)、横に、コースマネージャー、奉仕者の方々、そして我ら修行者が前に座ります。

3日目くらいだったかな、このグループ瞑想の1時間は、以下のルールが加わります。

・目を開けない
・手を開かない
・動かない(足が痛くても組み替えない)

最初はツラ過ぎてミッションインポッシブルなのですが、絶対足を組み替えちゃいけない、ことはなくて、後述しますが「ヴィパッサナー瞑想は苦行ではない」「瞑想に集中できないほど痛いなら、その痛みに耐える意味はない」とのこと。

しかし、8日目くらいからは、足を組み替える音などが激減して、瞑想ホール全体の雰囲気が変わって行きます。

ちなみに、瞑想時間終了数分前から、ゴエンカ氏の詠唱(インドの古い言葉でのお経みたいなもの、宗教色はなし)が放送されるのですが、それが聞こえた瞬間の喜び(もうそろそろこの足の苦痛から解き放たれる!)ったらもう(笑)

9:00-11:00:指導後、ホールまたは自室にて瞑想

「指導」というものが、午前1回、午後1回あります。

それぞれ

新しい生徒(女)
新しい生徒(男)
古い生徒(女)
古い生徒(男)

が順番に対象になり、アシスタント指導者の前に5人ずつくらい並んで質問をされます。

質問の内容は「指導の内容をちゃんと理解できているか、実践できているか」を聞くもので、質問にもひとりひとり答えてくれます。

ゴエンカ氏の講話や指導を一方的に聞くだけでは、やっぱり不安や疑問点が出てくるので、本当にありがたい。

この「アシスタント指導者」の方も無報酬なんだとか・・・信じられない純粋な世界です。

で、はい、その後はまた黙々と瞑想を続けます。

11:00-13:00 昼食/休憩

わーい!待ちに待ったランチタイム♪

古い生徒さんは「12時以降は食べ物を口にしない」というルールを守るため、11時と早めです。

昼食は品数も多く、一番満足度の高いのですが、はい、やっぱり食べすぎると次の瞑想タイムで確実に眠くなるので、自制しながら取ります。

参考:施設概要/1日のスケジュール/食事メニュー:ヴィパッサナー瞑想10日間コース@千葉レポ〜生活環境編1〜

2時間あり、掃除や洗濯は済ませていたので、一番余裕がありました。

ただ、ここでもやっぱり30分以上横になると次の瞑想時に眠くなってしまうので、外で(敷地内)のんびりと軽くお散歩したりしてましたが・・・そんな余裕が出て来たのは後半から、かな。

走ったりするなど運動は禁止なのですが、太陽を浴びながら(大抵は雨に濡れながら)お散歩してました。

ここで動きす過ぎると、カロリーの摂取も低めですし疲れてしまって、瞑想に集中できませんでした。

これは人それぞれだと思いますが、瞑想以外は、極力何もしないのがベストだと感じました。

(12:00〜希望者のみの質問タイム)

瞑想ホールにて、アシスタント指導者の方に、1対1で質問をすることができます。

時間までにボードに名前を書き込んでおきます。

櫻田はこれに非常に助けられましたし、どんな小さなことでも、勇気を出して質問をすることをおすすめします。

生徒同士は会話禁止なので、悩みや疑問を吐き出すところがないし、思い込みってすごくあるので、些細なことでも聞いた方がいいと思います。

わりとクールにぶった斬られる時もありましたが、しかし、救いの言葉、真実の言葉を頂いて、涙したこともありました。

クールな部分があるところも、妙な「我々があなたがたを助けてあげます!」的、気持ち悪い善意はなくて、あくまで真実を知りたい、真実を実践すると決めた人に、その真実を伝えたい・・・なんだろう、こう、凛とした態度に感じられて、むしろ好印象でした。

13:00-14:30:ホールまたは自室にて瞑想

はい、この時間が一番眠たくて辛かったです。

ホールで船漕いだりしながらだがしかし、ホールの外に出てストレッチしたりしながら、どうにか瞑想を続けます。

14:30-15:30:グループ瞑想

再び重要なグループ瞑想。

全員が揃い、緊張感のある中で、瞑想に集中します。

ゆえに、一番疲れる、辛い、そして成果を感じる、または、失望を感じる時間でもあります。

そういった、成果を感じて喜ぶ、感じられなくて失望する、という「反応」を捨てることが、瞑想なんですけどね。

15:30-17:00:指導後、ホールまたは自室にて瞑想

再び指導タイムからの、瞑想です。

1時間半なので、ちょっと短くて楽に感じます。

17:00-18:00:ティータイム/休憩

櫻田はここで、

17:00-17:25:シャワータイム

を入れてしまったので、最初は大変でした。

というのも、ティータイムは17:30でキッチンがクローズされてしまうので、モタモタしていると夕食にありつけないからです。

とにかく急いでシャワーを浴び、髪はタオルで巻いて、ひとまず夕食にありつく、という作戦で切り抜けました。

参考:宿舎/シャワー/トイレ/洗濯:ヴィパッサナー瞑想10日間コース@千葉レポ〜生活環境編2〜

18:00-19:00:グループ瞑想

3回目、1日で最後のグループ瞑想。

この時の瞑想が決まると、気持ちいいんですけど、その恍惚感がアダとなって、翌日の瞑想を乱します・・・という話はまた詳しくさせてください。

19:00-21:00:ホールにて講話、その後指導

ゴエンカ氏の講話を日本語で聞きます。

たっぷり1時間半〜2時間近く。

眠たくならいか?って?

いやいや全然、ものすごーーーーーーーーーーーーーくタメになる素晴らしい講話で、感動しました。

「例え話」が非常に多くて回りくどいんですが、だからこそ、深く深く理解できるのだと思います。

また、瞑想法についても話をされるので、聞き逃してはまずいのです。

〜瞑想の実践を説く例え話〜

人々は、瞑想の話だけ聞いて、実践した人の噂だけ聞いてありがたがってるけれど、自分で実践しなければ何の意味もない。

人気のレストランの、メニューを見て、食べた人の話を聞いてワクワクするだけで、実際に料理を食べないのと一緒だ。

ある場所への行き方をどんなに詳しく聞いても、自分の足で歩き出さなければその場所にはたどり着けないのと一緒だ。

私たちって、メニューを見て食べた気になったり、行き方を聞いて行った気になったり、してますよね・・・。

こちら、改めて読み直していますが、ゴエンカ氏のお話は(コースで聞いたものとは別モノですが、同じようなこともたくさん書かれています)一般書として販売もされていますので、是非!

(21:00〜希望者のみの質問タイム)

希望者はその場に残り、アシスタント指導者に質問をすることができます。

昼の質問タイムは予約制&ホールに1対1のプライベート空間で質問できますが、夜なので、質問者が多いと手短にするよう求められますし、他の人もすぐ近くにいるので落ち着きません。

ただ、気になったことをパッと質問できるので、ありがたい。

悶々としたまま眠るより、スッキリできますからね。

21:30:就寝

スマホも、本も、TVも、ペンとノートも、何もないので、やることもないし、ほんと寝るだけ。

実際は21:20頃には消灯されてました。

突然大きな声でリアルな寝言を言う方や(櫻田も絶対喋ってたと思います)、いびきをかく方(櫻田も絶対・・・)、なかなか眠りにつけずツラそうな方、・・・いろんな方がいらっしゃいますが、眠れなかった一晩をのぞいて、櫻田は大抵「3.2.1・・・zzz」くらいの寝つきの良さを発揮していたので、迷惑かける側だったと思います(汗)

そして4:00に起きる・・・毎日完全に同じことの繰り返しで、4,5日目になると、今何日なのか、何曜日なか、分からなくなっていました。

それがまた、無駄なことを考えさせない、瞑想に集中せざるを得ない、自分と向き合うしかない、特殊な環境を作り出していました。

いやもう、それって、非常に贅沢な、贅沢な時間です。

次回はいよいよ、瞑想の真髄に切り込んで行きたいと思っています!

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