昨日は、サントリーホールでのピアノソロリサイタルにうっとりして参りました櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
実はこのリサイタル、最初はピアノコンチェルトのコンサートと聞いていたのですが・・
高雄有希さんピアノソロリサイタル
ピアノコンチェルトが、前日にピアノソロリサイタルになった!?
わりといろいろなコンサートやライブに伺っていますが、これほどまでにびっくりするような変更が、それも前日にあったのは初めてです。
当日コンサートの開演前に、サントリーホールの方から説明がありました。
最初はオーケストラとピアノのコンチェルトだったのですが「主催者とオーケストラとの間で運営やリハーサル方針
ちなみに、主催者が観客を「招待」する非公開の公演で、チケットは販売はされていなかったよう。
サントリーホールにも、オーケストラの方々にも、前日になっても支払いが行われなかったそうで・・・その他いろいろ問題があったようです・・・推測ですが、高雄さんにもギャラは支払われていないのではないでしょうか?
(別の公演のサントリーホールエントランス写真)
もちろん、開催をキャンセルすることもできたと思いますし、サントリーホールも高雄さんも自腹開催出演ということになったのかと思いますし(真相はわかりませんが)、怒って放り出してもいい「被害者」なのに!と、話を聞く限り思いました。
しかし、折角聴きに来る予定だった方々に音楽を!とのことで、サントリーホールの主催で、高雄さんのピアノソロリサイタルをするという形に、前日決まったそうです。
なんてお優しいのでしょうーっ☆
事情も誠実にお話しされていて、とても好感が持てました。
関係者の皆さま、ありがとうございました!
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ということで、チケットや、配られたセトリが・・・朝プリンターで出しました、みたいな感じで。
しかも、高雄さんの演奏前の最初のお話が「休憩はスクリャーピンの後です」という訂正で、なんとも微笑ましいことになっていました。
もうなんか、全力で応援したくなりました!
変わったご経歴の、天才高雄有希さんに興味を惹かれて
友人から招待チケットがあるけど、どう?とお誘い頂いた時、すみません、高雄さんをご存知なくて・・・少し調べて、俄然興味が湧いて来ました。
1977年福岡生まれでアメリカで育ち、15才でリューベック音楽大学に留学し、パルマドーロ国際コンクール最年少15才金メダル受賞など、最年少受賞歴も多く、まるっとまとめると、いわゆる「神童」的なご経歴をお持ちなんですが、途中で受賞歴が途絶えています。
なんと、日本に戻って大検を受けられ、東京大学文科Ⅲ類に入学され博士課程まで進まれたそう(その後よくわからず)
さらに、6ヶ国語をお話しされるそう。
天才以外の言葉が見つからないです、はい。
Youtube動画や、オフィシャルな情報があまりない(見つけられない)のが残念。
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クラシック音楽を評論するほどの、耳と語彙を持ち合わせておりませんが・・・
フランス印象主義系好きなので、ドビュッシーの豊かな情景が広がる前奏曲はワクワクと楽しく、スクリャービン(櫻田は知らなかったですが・・)のうっとりするような美しいピアノソナタ、そして、ムソルグスキーの展覧会の絵は、変化させながら何度も登場するテーマの、荘厳で、時に軽快・・様々な絵を眺めているかのようなバリエーション際立つ演奏に引き込まれて、終わってしまうのが惜しいくらいでした。
そして・・・
アンコールは5歳の時に作曲された曲!?
アンコール1曲目は、ラフマニノフの哀愁漂うヴォカリーズ。いつかチェロで弾きたい大好きな曲。
そして、鳴り止まない拍手に促された2曲目は、なんと、ご自身が5歳の時に作曲されたという曲!?!?
さすがにシンプルで、そして神がかった美しいハーモニーは子供ならでは・・・と思いきや、曲が進むにつれ、バリエーションやら転調やらあり、無邪気に作ったとは言えない、神童による完成された楽曲でした。
モーツアルトも5歳で作曲じゃなかったでしたっけ?
やっぱり高雄さん、天才です!
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ちなみに、個人的な演奏とは全く関係ない感想で恐縮ですが、
・舞台袖に戻る時いつも急いでいらして、最後の方で必ず小走りになること。
・袖から再び登場する時も、最後必ず小走りになること。
が、とってもキュートでした。
今日は特殊な公演だったので、時間が押していたのかもしれません。
高雄有希さん!関係者の皆さま!
素敵な演奏を届けてくださってありがとうございました。
#拙いレポでごめんなさい、精進します。
今回聴けなかったバルトーク第3番、プロコフィエフ第2番の、大
あ、お若い頃の動画発見!
今後のご活躍を楽しみにしております!