2018年度から、毎月銀行口座から引き落とされるようにしていたiDeCoの掛金の拠出が「年単位」も選べるようになったことを、わりと最近まで知らなかった櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
スルーしていたのではなく、気づいていなかった・・・だめじゃん。
こういった制度の変更は、こっそり不利になっていたり、うっかり損していることがあるので、気をつけなければ!
ということで、「年単位の支払い」について結局スルーすることになった理由をば。
「年単位」でiDeCoがどう変わるの?
これまでiDeCoは「月払い」しか選べませんでしたが、今後は「年単位」、年1回以上掛金を拠出すればOKになりました(年2回とかも可能)
iDeCoオフィシャル:掛金年単位拠出の考え方
手続きは変更届を出すだけですが、もちろんお役所がらみなので月単位で時間がかかることでしょう。
iDeCoオフィシャル:「加入者月別掛金額登録・変更届(K-030)」(PDF)
金融機関の方が何かと親切かも。
掛金を年単位で拠出したい:SBI証券iDeCoお問い合わせダイヤルへお電話ください。資料請求を承ります。
SBI証券:各種変更手続きのご案内(加入者さま向け)
・一括の場合、12月に一年分の支払いをする感じになる。
・前納不可(よくある前納特典はない)
・追納不可(年一回の支払いで通帳に残高がない系ヘマしたら大変)
・各月の使い残し分があっても年度内ならばその分を使うことができる
・年間計画を提出とか、面倒くさそうだが
・年1回変更が可能は変わらず
「年単位」のメリット
何と言っても、その最大のわかりやすいメリットは、毎月引き落とされる手数料が年1回で良くなること。
・毎月103円×12か月=1236円
・年1回103円
例)1,133円×20年=22,660円の節約
今後20年間支払い続けたとして、2万円以上の節約になる!
貯金しておいても利子がほとんどつかないことを考えると、特に、iDeCoで「定期預金」を選択している方にとっては、手数料で利子が吹っ飛びますから注目して良いと思います。
「年単位」のデメリット
櫻田が年単位に魅力を感じないのは、毎月一定額を投資することで得られる「ドルコスト平均法」という、投資の世界では基本のキである手法の効果があまり得られなくなってしまうからです。
ドルコスト平均法:
毎月一定額で買い続けることで、相場の値段が安いときには多く、相場の値段が高いときには少なく購入できることから購入価格を平準化することができ、数量ベースで購入するよりも平均取得価格が安くなる手法。
【参考】ノマド的節約術:ドルコスト平均法とは?メリットやデメリットを初心者向けにわかりやすく説明
iDeCoで「投資信託」を指定している場合は、闇雲に「手数料が安くなる♪」というだけで乗り換える前に、一旦考えた方がいいと思います。もちろん正解は人それぞれですが。
結論:「年単位」には移行しない
櫻田はiDeCoを節税対策だけでなく「投資」資産を増やすための入れ物として考えています。
そう考えた時、
ドルコスト平均法の恩恵>手数料を毎年1,133円節約
だと思いましたので「年単位」にはしないことに決めました。
iDeCoでどのような商品を購入しているかによって、正解(人それぞれだけど)も変わってくると思います。
・定期預金や保険商品など元本確保型100%で運用:年払いでコスト削減
・元本保証のない投資信託でリスクを負って運用:月払いで
というのが櫻田の結論です。
先日税理士さんに記帳や節税、保険の相談に行って来たのですが、税理士さんも同じ考えだったのもあり、自信を持って毎月の積立を維持したいと思います!
参考記事
なるべく公式サイトのオフィシャルな文章を自分で読むようにしたいと思っています。
でも、やっぱりポイントをわかりやすくまとめてくださっている記事も便利でありがたい!
たあんと:iDeCo掛け金の「年単位拠出」と「月払い」、メリットとデメリットを比較!
ノマド的節約術:iDeCo掛け金を年払いするのはホントにお得?メリットとデメリットを解説
確定拠出年金相談ねっと:iDeCo(イデコ)の年払い化、メリットとデメリットと活用の仕方
サラリーマンの方は、確定申告が必要になる場合もあるらしく、要注意みたいですよ。
陸マイラーのぼやき:iDeCo 確定拠出年金の掛金の年単位化 私は年払いに変更しましたが、メリットとデメリットについて 払い方によっては控除証明書が年末調整に間に合わず確定申告が必要になることも!
★
ということで、税理士さんにいろいろ教わってきたことがあるので、改めて記事にさせていただきますね!