前回のレッスンでは、曲を一切やらずにひたすらボーイングレッスンしました、櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
前々回は「ボッケリーニのメヌエットから一度離れましょう。」ということになり、「もう僕たちこれ以上一緒にいても幸せになれないね・・・一度別れよう。」的シチュエーションに落ち込んでいた櫻田。好きだったのよ、メヌエット。われても末にあわむとぞおもふ。
・メヌエットから一度離れましょう★大人のチェロレッスン多分53回目
さらに、ピアノの上手な友達とアンサンブルし、そのための練習にかなり時間を使い、楽しかった達成感と共に若干の燃え尽き症候群だった櫻田さん。
・初めてピアノ伴奏付きでチェロを演奏★めちゃくちゃ楽しかった!
「先生!音がぐらつくし手の力が相変わらず抜けません!今日はボーイングを徹底的に指導して下さい!」
と、ボーイングの練習を積極的にしたいだけであって、曲の練習をして来なかったからボーイングの練習をするしかない訳じゃないんですよ、的な誤摩化しをかまそうとする櫻田さん。
見苦しい!
ま、そんなことは簡単に見抜かれましたが、1時間徹底的に見て頂いて、スパルタ特訓して頂いて、そして先生のボーイングを前から後ろから横から上から下から見まくって、大きな収穫がありました。
練習をサボってはいけませんが、たまには基礎練をじーっくりやるのもいいですね。
そもそも弦と弓が直角に交差していない
①弓と弦が直角
自分の目線で弦と弓を見つめていると、直角に交わっているかどうか、良く分からない。
こんな感じで直角だと思っていたら、前から見たら、全然ダメだった。
弦と弓は直角に。
先生に直してもらうと、今までと全然違う角度でびっくりしました・・・今までなにやってたんだ!
さらに言うと、直角ではない状態の時弓先の方で弾いていると、弓を持つ手がすごく身体から離れて遠くに行くんですよ。直角だと、あまり遠くに行かない。
Marekさんの写真で解説させて頂くと、水色のラインで弓を持っていたので、手が身体から離れてしまっていたのです。自分は身体が小さいから不利だ!とか、そういう問題じゃなかったんです。あぁ、おバカさん。
②弓と弦が交わる位置はズレてはいけない
ボーイングは常に角度を変えず、位置がズレて行ってはいけない(意図的に変えるのはあるが)・・・から、弓先の軌跡はいつも直線を描くはずなのに、見てると超グラグラしてる。
そして、弦と弓が交差する位置が、下がったり上がったりしているのよ!
多分、難しい曲を弾いている時は、さらにグラングランしているんだろうな・・・。
音階等やりながら、ひたすらボーイングするのですが、そのグラグラがなおらない。でも、ひたすら注意されながら、やる。身体が分かるまで、やる。でも、わかんない、と泣きそうになりつつ、やる。
③隣りの弦と等距離を保つ
さらに、弦と弓の直角や、位置を固定するだけでなく、お隣との弦と角度を同じ、距離を同じに弓を保たないと、すぐ隣りの弓と擦れて、雑音が出てしまう。
つまり、①、②、③、3つの点で弓を安定させなければいけないのだよ諸君!
そんな気合いの入る大変な3次元調整をしなきゃいけないのに、手の力を抜けってどういうことよ!?と思っちゃうんですよ。他にも意識しなきゃいけないことはあるのに!
多分、ゴールデンバランスが見つかると、手の力が自然に抜けるんじゃないかと・・・そのバランスはどこにあるの?
★
その他、ただひたすらボーイングを繰り返し、先生のボーイングを見て、ひたすらボーイングしました。
そんなボーイングスパルタレッスンをしたんですが、レッスン中は分かったような分からないような・・・理屈で分かってみたもののボーイングや音にすぐ反映されるでもなく、上達を感じられないまま終わりました。若干落ち込みつつ。
宿題
・チェロ筋を鍛えなさい→スケルツォを弓先で練習して来なさい
・次のベートーベンのメヌエットもやって来なさい
★
で、週末に練習してたら、腕の力がかなり抜けていることに気付きました!レッスンの効果、出てる!なんだかちょっと、ゴールデンバランスに近づいて来たのかも?先生ありがとう〜☆
ルンルンして家路につく途中、チェロとは関係ありませんが、可愛い猫を見かけました。
キジトラと、白と、三毛(足元が)の三種ミックス!白毛がなぜかベルトのようwww
目つきは悪く、口元はブチで、非常に好みの猫でした。
と、猫の写真を撮るくらい、ルンルンして家に帰りましたとさ。
チェロ、難しいけど、だからこそ、楽しい!