今回のレッスンは、きらきら星の次の曲、French Folk Song(フランス民謡)という曲。
先生:ではまず聞かせて頂きましょうか〜♪
あぁ、テストされるんだ・・・ちゃんと弾かないと・・・心が緊張してキュッとする。
左手を間違えてはいけない、弓の持ち方がずれないように、弦は90度に交差させて、
次の音はなんだっけ・・・もう、頭の中も身体も、それは大変なテンパリ様。
どうにかこうにか最後まで弾く。
先生:ちゃんと弾けてますね。
これでまずホッとして、緊張が解けた。
あー良かった。大丈夫なんだ、良かった。
先生:ところで櫻田さん、この曲って、どんな曲だと思いますか?
へ?あ、え・・・
そんな質問予想していなかったので、頭が全然働かない。
櫻田:あ、えっと、平和な、のんびりした、牧歌的な・・・
先生:そう!牧歌的! ご自身の音はどんな音でしたか?
今の櫻田さんの音はね、一生懸命さが伝わる、しっかりとした音だったけれど、
直線的で、この曲が持つそのイメージではなかったんじゃないでしょうか。
櫻田は頑張り過ぎて力が入り過ぎちゃってたなぁ・・・
力を抜いた方が上手く行くのは分かってるけど、
分かっちゃいるけどさ・・・でも、そうだ、とにかく力を抜いてみよう。
もう一回弾く時には、田舎の田園風景を思い浮かべながら、
ゆったりした気持ちで、細かいことは忘れて、身体をリラックスさせて弾いてみた。
#もちろんこれは櫻田ではありません。こんなふうに弾けたら素敵だなぁという、参考まで。
そしたら、肩を怒らせて緊張せず、リラックスしてても同じように弾けた上に、
弓を持つ手もなめらか、音もなめらか、柔らかでたおやかな音が出て、
そんな音を出せたことがなかったので、すごくびっくりした。
櫻田:先生すごいです!魔法つかいみたい!
ちゃんと弾けている、と、櫻田を安心させてくれたのも大きかったと思う。
やっぱり独学じゃなくて、きちんとプロに習うって大切なんだなー。
★
櫻田は何でも一生懸命になり過ぎるところがある。
最初はいいし、一生懸命に頑張り過ぎることで得られることも沢山あるけれど、
頑張り過ぎていた上に、上手くいかなかったり、相手にプレッシャーを与えてしまったり、
なんだか滑稽で、そして、むしろゴールから遠ざかって突っ走っていることが・・・結構頻繁にあると思う。その頑張りは無駄だったという訳じゃないんだけど、なんか、もったいない感じ。
今時分が抱えている悩みや、努力して乗り越えようともがいている事だって、
肩の力を抜いて、しかめっ面ではなく笑顔で、
ゆったりとした気持ちで取り組めば、案外上手くいくのかも。
そう、どう生きたいのかという観点から眺めたら、
むしろ上手くいくんじゃないかな。
新しいことに取り組むって、いろいろ学びがあって面白いなと思ったので、覚え書きでした。
チェロ、思い切って始めてみて良かったな〜。