キースジャレットの豊かな音の情景に酔う@オーチャードホール

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2年振りにジャズピアニストのキースジャレットのソロ公演に行ってきました。

キースのCDはケルンコンサートが超有名なのですが、
ザ・ケルン・コンサート

櫻田は難しい即興系は苦手なので、スタンダードナンバーを集めた、
(キースにしては珍しい)この入りやすいCDが大好きです。
Melody at night with you

心の傷跡を優しくなでてくれるような、そのあたたかく人情味溢れる優しい音は、
寝る前の曲、Melody at night with you、なのです。
櫻田のベストCDの一枚です。

最も好きな曲は「Someone to watch over me」↓


次が 「I loves you, Porgy」です。

さて、本日は即興のsolo公演。
ちょっと難解なになり過ぎる公演は眠くなってしまうのですが(笑)、
今日は感動と興奮でそんな暇がありません、過去最高の公演でした。
録音していたので、CDが出るのかな?買います。

前半のセッションが特に素晴らしくて、
涙が出そうになったり、鳥肌が立ちそうになったり、苦しくなったり、
心にダイレクトに届く音が、本当に気持ちよくて。

最初はカラフルな音が有機的に流れるカンディンスキーの絵のようであり、

次は過酷な自然を生きる人間を映し出した映画音楽のようであり、
さらに、黄昏を超えた一人の男が人生を振り返っているようであり、
色鮮やかな衣装で力強くダンスをする群舞のようであり、
キースが即興で紡ぎだす音が、様々な音楽の情景を豊かに色鮮やかに心に広げて行きます。

いやぁまぁ、そんなことを書いて自分に酔ってるわけなのですが、
キースの音楽はそんなことを書きたくなるような、
心地よい心の酔いを、陶酔を与えてしまうのです。

ちょっと切なくあたたかい感じ、がキースの好きな所なのですが、
夕焼け時の山間の小屋の前のベンチで、静かなバーの一角で、
殺風景なホテルのような部屋の、風の入る窓辺で、
birthday20134
2013年お誕生日ステイのお部屋
https://keananobaka.com/blog-entry-571.html

もうどうしようもない昔の心の古傷を思い出しながら、
しかしそのSweetな痛みを懐かしみ、愛おしむ、そんな一人の人間が、
心の中に描き出されます。
それは自分かもしれないし、誰なのかも分からないのですが。

うーん、おじいちゃん素敵過ぎるっ(68歳!)来年も来てね!

一つ残念だったのは、観客の拍手が早過ぎたこと・・・

最後の一音が闇に消えてなくなるまで、演者と共に音を愉しみ、
拍手は演者が立つまで待つくらいでいて欲しい・・・
「最後の一音まで・・」というアナウンスが事前にあったのに、
やはり、フライング拍手をする人がどうしても何人かでてしまう・・・
キースは神経質なので、特に・・

悪気はなく、フラインクしたいくらい、感動していたのだと思いますがっ☆

演奏中は例年になく静かだったように思います。
演者と一緒にいい環境作りができると、こちらも気持ち良いものです♪

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