20歳からの年表を作ってみた★40歳のためのこれから術:松浦弥太郎

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「40歳のためのこれから術」を手に取るには2年遅かったけど四捨五入すればまあセーフ、と、42歳のお誕生日ステイの時にこの本を読んだ櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!

42歳のお誕生日ステイ2017レポ★インターコンチ@みなとみらい

40歳、もおうこれからの人生下り坂や・・と思うのではなく、70歳をピークと考えてみてはどうか。という切り口の本なのですが、そもそも40歳まだまだこれからやー!とお考えの方にも、今後の人生設計のヒントがいっぱい詰まった本です。

書き留めた言葉たち

松浦さんのエッセイなのでハズレることはもちろんなく、簡潔で、読みやすく、理解しやすく、これからの一年ずっと心に留めておきたい言葉や、参考にしたい考え方が沢山ありました。

・遊びも投資
・歴史の勉強
・自分の定番を決める
・これからはいいものを少し
・オールドではなくヴィンテージになる

「なにか望みがあるなら、いいことだね。それならまずは、それを誰かにしてあげなさい。そうすれば簡単に手に入るよ。」

愛されたい、大切にされたい、優しくされたい・・・例えばそんな望みを当てはめてみると、ハッとしてグッと来ます。

すみません。

20歳から40歳までの年表づくり

さて、今回この本をご紹介したのは、この年表づくりをやってみたらとても楽しく、有意義だと感じたからです。

自分史づくりってよく聞くけど、あぁ、20歳からの20年なら簡単にできるかもって。

年齢を書いて、その時にあったことを書きましょう、とのことでしたが、ざっくり書いてみたらいろいろ項目を付けたくなったり、結局高校生から書きたくなったり・・・。

バッハ君と結婚するまでは、仕事と住所と彼がコロコロ変わるフラフラ人生だったので、それらを軸にしてその時のことを思い出しながらこんな表を作って書いてみました。

(年・月・歳・仕事/勉強・住所・彼・出来事・感謝/成功・謝罪/失敗)

パソコンで大まかな事実、仕事・住所・彼の変遷を記入して、大きな出来事を入れて印刷してから、手書きで少しずつ書き足していっています。

ちなみに、自分の出来事と合わせて世の中的な出来事も軽く書いておくと面白いし(首相とか、円相場とか、オリンピックとか、ヒット映画とか)ふと忘れていた事を思い出せたりします。その時自分的に流行ってた曲とか本なんかも書いたり。

このサイトが素晴らしく参考になります。ありがとうございます。
ジブン・ニッポン・ヒストリー明治〜大正〜昭和〜平成 出来事/歴史年表/ニュース/年齢早見表

ブログを書くのに飽きた時に、寝る前に、ふと眺めて思い出して書込んでみると、思わぬパンドラの箱がオープンしたりして、ギャーとなります。

無意識に「なかったこと」にしているような時期にこそ

そんな時期にこそ、自分の今に続く心のわだかまりとか、考え方の悪いクセとかの、スタートとなるような出来事が隠れているんじゃないかなと思います。

古傷をかばって歩き方のバランスを崩してしまっているようなことって、気付かないけどあるはずで。

今なら「あんなことすべきじゃなかったと思い出す度に胸が痛くなるのでフタをし続けているけれど、ふとした拍子に漏れ出て胸がズキリとすること」も消化できるような気がするし、どんな「黒歴史」も「あれはこういう意味があった」という意味付けを与えることによって、さらに昇華させることができる気がする。

年表を書いていると、自分を俯瞰するような客観的な気持ちになるので、感情的になって都合良く自分の過去を書き換えていることに、気付かされたりします。

そんなプロセスを通じて、古傷をかばってバランスの悪い歩き方をする、そんな必要もなくなってくるのかと思います。

そういうものが主に「失敗・謝罪」に書き込まれて行きます。

なんだ、結構頑張って来たじゃん自分!

基本的に人は自分に対してネガティブで、そして、積み上げてきた事より、まだできていない事に目が行ってしまうように思います。

そして、誰かにしてあげたことは偉そうに覚えていても、してもらったことはすっかり忘れている・・・。

とういことで、年表に「感謝・成功」という項目をつくりました。

自分はこんなに頑張って、こんなに沢山のことをなし得て(どんな小さなことでも!)、そして沢山の人に支えられているんだ!と、ハッとしてグッと来ます。

すみません、すみません。

そういうことを書込んで行く事で、自分に自信がつき、明日への活力になるのは、櫻田が「過去型」の人だからだと思いますが、程度の差こそあれ、多くの方にも同じような効果があるように思います。

過去型:
常に自分の生きてきた道を振り返り、その上で先のことを決めること。あまり、先のことを考えたり心配しない方がいいわ。華やかな過去は自信につながるけれど、「それとくらべて未来は・・・」と先のことを心配してはいけません。立派な過去を残すつもりで今日を生きていくこと。その自信が自分を支えてくれることになるのよ。

未来型?現在型?過去型?〜宿命という自分の取り扱い説明書〜より

amazonのレビューから:バブル、デフレ、そして今、これから

ところで、本書には「松浦さんてばやっぱりお金持ちだよね〜。バブル世代だよね〜。」的エピソードがいくつか出て来ます。

高級なホテルのシーツの上質さを讃え、経営者が企画するガーデンパーティに参加し、手間のかかる欧州車に乗ることに価値を見出す。amazonの「ゆず湯」さんレビューより

それをネガティブに捉えて「バブル」とバッサリ切りつつ、実は妬ましく羨ましく思っている自分の「ひがみグセ」に気づき、その思考のクセが自分の学びの可能性を狭めているんだなと思いました。

というのも、

そして私はこれまで何の疑いも無く抱き続けてきた反バブル感情は結局何も生み出さない、との反省に至った。― これでは私の次の世代から見たら、デフレに対して無反省だという堂々巡りの批判を自分に突きつけてしまうだけではないか、と。amazonの「ゆず湯」さんレビューより

こんな素晴らしいレビューに出会って、超ハッとしてグッと来たのです。

すみません、すみません、ごめんなさい。

ファッションの世界でも、「安過ぎるものへの反省」のような話を良く聞くようになりました。バブル、デフレと来て、今、モノの価値基準がまた少し変わってきていることを、この本は教えてくれているのかもしれません。

安く買って古くなったら捨てるのではなく、これと決めた良いもの、定番を、直しながら愛用し続ける。そんなモノへ態度が、自分自身をも「オールドではなくヴィンテージ」にしてくれるのかなと思いました。

この本の「ゆず湯」さんの正直かつ鋭いレビューに感謝します、ゆず湯さん素敵、ありがとうございました。

年表はまだまだ未完成ですが、一年間手帳に挟んで暇つぶしに埋め続けてみたいと思っています。

ちなみに櫻田は、トシちゃん派ではなく、マッチ派です。

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