目からウロコが落ち過ぎた、櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
いやぁ、感動しました。感動しただけで、まだ親指は反っちゃうんですけど。
すごく先が見えて来たというか、努力をする方向性が分かった気がします。
先週末の練習では、かなりボーイングに力を入れていたんですが、
音は良くならない、気を抜くとすぐに親指が反る、そう、変な力が入って反っちゃう・・・
だから、丸く持つには「力を抜けばいい」そう考えてました。
でも、どう考えても、どう指の位置を変えても、何をしても、
なぜ曲げられるのか全然分からない。
無理ゲーとか思って弓を放り出して、ググってみたら出会ったのがこの怪しげなサイト。
日本エトルリア協会の、チェロのページ。
http://giappone-etrusco.rejec.net/Cello.html(閉鎖)
#エトルリアは、紀元前8世紀から紀元前1世紀ごろにイタリア半島中部にあった都市国家群。
エトルリアとチェロの関係は良く分からないのだけれど、
この二枚のPDFファイルが、櫻田のチェロ人生を変えてしまうかもしれない、
遅咲きのチェリストとして脚光を浴びてしまうかもしれない可能性を与えてくれた、
ような気がする程、櫻田を大興奮させてくれました。
ボーイング2 - 各指の機能(Yoh)
(リンク切れ・・)
ボーイング1 - 右腕の動作と沈肩墜肱(Yoh)
(リンク切れ・・)
#どうにかしてお礼がしたいのだが、エトルリア協会に入会すれば良いのだろうか?
#リンク切れも多く、サイトは準備中も多く、切ない。
追記:と書いていたら、直接連絡をくださいました。ありがとうございます!
なぜ大人になってから弦楽器をスタートさせてもなかなか上達しないのか、
ということの根拠を、すごく分かりやすく解説してあります。
いままでの人生で経験したいかなる棒の持ち方を応用しても、チェロでいい音を出すことは出来ません。
そこで、「これは全く経験したことのない、新しい種類の棒だ」という事実を、明示的に自分の脳に言い聞かせる必要があります。これが、なによりも第一歩です。
おおーーーーーーっ!なるほど、そうなのよね。
それ、なんとなくもやーっとそう思っていたけれど、
こうやって明確に説明されると、なるほど!って思う。
・親指が反るのは、親指の腹で何かを押す場合である
・親指が丸くなるのは、親指がつかむような動きをする場合である
これ、これが一番すごく感動した。うろこ100枚!
親指が反るか曲がるかということと、力が入っているか入っていないかということは
力の方向の問題なのであり、力の大きさとは無関係だ。
素晴らしい、このスパッとした表現が素晴らしい。
そうだ「力を抜いて」もダメなんだ、方向が問題なんだ。だからすぐに戻っちゃうんだ。
どんなに親指を曲げようと意識しても、
それが一番棒(弓)を安定的に支えるのに好都合だと経験上理解してしまっているので、
どうしても押してしまう、不安定になればなるほど、音が怪しくなる程、ぎゅーっと押してしまう。
そう、この棒の扱い方を、過去の経験に照らし合わせて最善の方法で安定させようとしている。
でも違うんだ、これは人生で全く経験をしてこなかった「新しい種類の棒」なんだ!
押すように力を入れている人で最も多いのは、影絵のキツネを手で作るように、弓を親指と中指・薬指とで両側から挟んでしまうという誤りです。
あ、はい、すみません、その通りです。
こういう「静的な均衡」は、チェロの演奏にとって無駄というか、ダメダメなんだそうです。
ぎゅっとすればするほど、弓が静的に均衡している程、ダメなんですって。
もう、その理由とかもコピペ 引用したいんだけれど、もう、はい、さっきのPDFファイルを読んで下さい。
その後も、人差し指の役割、他の指の役割ととともに、
指と弓がどのような関係でどのような力の働きで音を出しているのか解説が続きます。
なんだか、力学の講義のようです。
すっごく理論的なので、男性でも、頭の固い方でも、すっと入って来るのではないでしょうか。
逆に、右脳な方には「犬のお手(ラブ限定)」の方が分かりやすいのかもしれません。
弓の持ち方だけではなく、同じくリンクを張った肩の使い方や、
椅子の座り方まで、やり過ぎなくらい、詳しく解説されてます。最高。
これをもとに練習をすれば、遅咲きのチェリストが生まれるかもしれない!←しつこい
追記:
この記事の著者であった村上先生からご連絡をいただき、ボーイングのレッスンをしていただきました!
素敵なご縁をいただいて、インターネットに感謝です。