今回から、公的成功、企業や家族などの人間関係における成功に、具体的に入ります。
今までは自分一人でHighly Effective(原題にある”とても効果的な”という意味)
になろうと頑張ってたけど、人間は一人じゃ生きていけないし、
一人より皆で取り組んだ方が、生産性は上がり、豊かで高い結果が得られるよね!
ということで、どんな人間関係のパラダイム(見方、捉え方、考え方の枠組み)
を持てば良いのか、それは、どのようにすれば持つことができるのかを、
コヴィー先生が語ってくれます。
■ 人間関係の六つのパラダイム
公的成功に必要な人間関係のパラダイムは?という、後半の土台となる考え方です。
現在では使い古された感、ベタな感じのある「Win-Win」というのが答えですが、
それ以外の5つの選択肢と合わせて考えると、まだまだ奥深いです。
1.Win-Win 全員を満足させるに十分な結果があるはずだ。
2.Win-Lose 私が勝ち、あなたは負ける。
ある人の成功は、他人の犠牲の上に成り立っているのがWin-Lose
(スポーツ競技、偏差値、下請け買い叩き・・・)
逆に、ある人の成功は、他人の成功を犠牲にしなくても達成できる、という考え方がWin-Win。
3.Lose-Win 喧嘩は嫌いなんです。衝突を避けるためなら何でもします。
自分の気持ちや信念を表現する勇気がなく、優柔不断で生ぬるい。
人の目を気にし過ぎ、相手に好かれたいという欲求が強い。これ櫻田。
多くの人は、Win-LoseとLose-Winの間を振り子のように行ったり来たりする。
4.Lose-Lose 敵を倒したいという気持ちにとりつかれ、他に何も見えなくなる。
5.Win 自分だけ良ければそれでよい。
まあ、明らかだけど「1.Win-Win」がいいに決まっている。さらにもう一つ。
6.Win-Win または No Deal(Win-Winになれないなら取引しない)
という選択を持つことで、2,3に振れることなく、継続的な信頼関係を維持できる。
柔軟、しなやかさ、余裕を感じますよね。
櫻田は 3.Lose-Win に振れてしまい、
私が犠牲になればいい・・という、卑屈というか、勇気がない路線に走ってしまい、
結局ストレスを溜めて迷惑をかけるという、面倒くさい人になりがち。
第一〜第三の習慣で、次に述べるWin-Winの人格を持つ努力がとても大切。
そう、小手先のテクニックではなくて、人格主義、その人のあり方こそ!
■ Win-Winを支える五つの柱
1.Win-WInの人格
誠実・廉潔:
自分自身に置く価値
自分の価値観を明確に打ち出し、決意と約束を自分にし、日頃からそれを守り実行する。
(第一〜第三の習慣)
自分の望んでいるWinは何なのか分かっていなければ、
自分の生活におけるWinを求めることはできない。
成熟:
勇気と思いやりのバランス
豊かさマインド:
利益や名誉や権限を容易に人と分ち合うことができる。内的安定があってこそ。
⇄欠乏マインド、ゼロサムゲーム、他人の幸せを喜べず嫉妬する、
2.Win-WInの関係
高い信頼残高
https://sakuradakozue.com/7-habits-of-highly-effective-people-5/
3.Win-WInの合意
望む結果に対する共通のビジョン
完全なデレゲーションでもやりました。まずは望む結果を明確に共有しないと始まらない。
https://sakuradakozue.com/7-habits-of-highly-effective-people-4/
4.Win-WInのシステム
企業であれば、Win-Winが報酬に繋がるようなシステム。
Win-Lose(部署対抗のセールスコンテスト等)になりがちだが、
協力することが、評価や昇給に結びつくシステムが必要。
5.Win-WInのプロセス
・問題を相手の立場から見る。
・対処しなければならない課題と関心事を明確にする。
・完全に納得できる解決のために必要な「結果」を明確にする。
・その結果を達成するための新しい案や選択肢を打ち出す。
→これらが第五、六の習慣で語られます。
■ Win-Winは人間関係における全体的なパラダイムなのである。
前述の「Win-Winを支える5つの柱」をまとめてみると、
Win-Winは、「人格」から発生し、高い「信頼関係」によって育成される。
それは、期待像を明確にし、その期待を効果的に管理するための「実行協定」
によって形づけられ、WIn-Winを支える「システム」の環境の中で栄える。
そして、これから学ぶ次の習慣である「プロセス」によって達成されるものである。
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ということで、次回はWin-Winを達成する「プロセス」として、
第五&第六の習慣を学んで行きます!