英語を話すための訓練☆瞬間英作文トレーニング3取り組み方

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今回は具体的な瞬間英作文トレーニングの取り組み方をご紹介したいと思います。

■ どのテキストから始めたら良いか

続編等出ていますが、手を広げすぎるのは禁物。この2冊で十分だと思います。

著者は瞬間英作文トレーニングには、3つのステージがあると言っていて、
ステージ1と2に当たるのが、ご紹介する以下の2冊です。

ステージ 1.(青本と呼びます)
中学生レベルの語彙も平易な短文が、文法、文型別に並んだ教材で、
基本文型を自由に扱える基礎力を養います。

ステージ 2.(緑本と呼びます)
ステージ 1.と同じように中学生レベルの語彙も平易な短文が、
ランダムに並んだ教材、及び、複数の文法、
文型を結合させた長文が並んだ教材で、応用力を養います。

どちらを選ぶかは、前回もお話しましたが、
青本を立ち読み、またはamazonで中身を見て決めると良いと思います。

適当にページを開いて、左側にある日本語を、
瞬時に英語にできるか1ページ分やってみてください。
日本語を読んだらすぐに英語が詰まらずに出てくる、
そんな状態だったら緑本から始めても良いかと思います。

青本は文型ごとに短文が並んでいるのに対し、緑本はシャッフルされています。
文型の基礎力がないとなかなか文型が定着しないので、
少しでもつまるなぁ、と思ったら青本から始めた方が効果的だと思います。

ステージ 3.

中学文型の枠を外し、、、とのことですが、
この学習法でここまで続ける必要はないと、櫻田は思いました。

基礎練習はほどほどにして、オンライン英会話や英会話教室で、
自分の考えていることを表現するのにふさわしい文型を一瞬で取り出し、
そこにアクティブボキャブラリー、フレーズを乗せて吐き出すという、
いわば練習試合をしながら、シャドーイングや音読でストックを増やすのがいいかなと。

そして、たまに緑本に戻ってみるのも良いかもしれません。
櫻田も久しぶりに緑本をおさらいしてみようかしら!

 

■ トレーニング手順

以下は櫻田が実際にトレーニングした手順です。
本にはきちんとやり方が書いてありますから、一つの実践例として参考にして頂ければ。

・ まずは瞬間英作文を本を見ながら

左側の日本語を読んですぐに英語を作文します。
瞬時にできたら○、ゆっくりだけど自力でできたら△、できなかったら×を、
日本語の頭に書き込んで行きます。

△、×のついた英文は、何度も読んで、テキストを見ずに言って、
英文を口に落ちつけます。
それを繰り返して、○が3つになったら、その文は飛ばすようにします。

nekono
超年季の入った櫻田の緑本。

ゆっくり作文はしません。
瞬時に英作文できないとこのトレーニングでは意味がないので、
ぶつぶつ唱えつつ、どんどん先に進んで、テンポよくこなしていきます。

最後まで残ったものは苦手な文型です。
青本ならある特定のページに×が集まっていれば分かるし、
緑本なら、日本語のページの下に、その文の文型が示されているので、
×が集まった文を見ると、同じ文型、文法でつまづいているのが分かります。

もう一度文法書で復習したり(と偉そうに言ってみたが、やってない)、
×だけを徹底的に繰り返したりしているうちに、口に馴染んで来ます。しめしめ。

・次にCDに移ります

すべてに○が3つついたら、CDに移ります。
日本語が出て来るので、その後に続いて英語をぶつぶつつぶやきます。
もちろん、早めの段階からCDに移っても良いのですが、
CDだと、なんだか出来た気分なって、基本が身に着かないような気がして。

なお、青本の場合は、文型・文法の項目ごとに別れているので、
全体をやってからCDに移るのではなく、項目ごとにCDに移ると良いと思います。
その文型が口に、身体に染み付いていくと思うので。

また、追いついていないなーと感じたら、
本に戻ったり、CDでシャドーイングしても良いと思います。

・緑本を半年以上続けました

そうですねぇ、少なくとも50回。欲を言えば100回くらいでしょうか。
櫻田は半年以上、長い通勤時間にずっとやっていました。何回やったんでしょう。。
日本語が流れたら、即座に、瞬間的に英作文する、というプロセスを繰り返す。
ぶつぶつ口の中で言う程度なら、通勤電車の中でもできますし、
CD練習なら歩きながらでもできます。

ちなみに、通勤電車は特に、周りへの「音漏れ」にご注意下さい!
本を広げながらだと、まだ、気持ち悪い度は下がります(迷惑度は同じ)が、
CDだけでやっていると、焦点の定まっていない目線でぶつぶつ言ってるおかしな人、
になります。自分の声、結構外にも聞こえています。

 

■ 注意点

・こんな教科書英語ではなく実践的な文例集の方が役に立つと思われた方へ

そもそもトレーニングの種類が違うと思います。

実践的な文例集は、文型の上に乗っける、添えるフレーズストックで、
単語を覚えるのと一緒です。
話す土台となる、基礎となる文型のマスターとは、
似て非なるもの、というより補い合うものではないでしょうか。
筋トレとドリブル練習が、どちらもバスケの上達には必要なように。

言いたいことを表す「文型」が反射的に引き出され、
その上に必要な「単語やフレーズ、慣用句」がのっかって出てくる。

文型を反射的に引き出す回路がない、日本語脳のままでは、
英語を話せないんじゃないかと思います。
応用の利かないフレーズをいくらストックしても、
なかなか話せるようにはならないと思います(体験談)

 

・ただの機械的な暗記になっていませんか?

意味のない機械的な暗記になっていないでしょうか。

でも、英作文はしちゃいけないけど、機械的な暗記もダメなんて・・・あーん、良く分からない・・・

その文章を発話する主体の気分で、今日図書館に行った人の気分になって、
トムと会う予定のつもりで、そのパーティーに参加しているつもりでその文章を言うことで、
「それ」を表現したくなった時に、それを表現する文型がすっと出てくるようになる、
って、櫻田は思ってやってました。

反射的に文型が出つつ、それが何の文型、文法なのかも意識できていると良いと思います。
ま、ふとよぎる程度でないと、これまた速度が下がって身に沁みないのですが・・
本を見ながらの初期段階で、意識できると良いかと思います。

 

・回路ができる前に次に進んでいませんか?

早く次に進みたい、早くしゃべれるようになりたい気持ちは櫻田も一緒です。
でも、回路が出来る前に次に進んでしまえば、ストックフレーズ止まりです。
こんな教科書英語、そのまま覚えただけでは実践に役立ちません。。。
そういう意味で、効果を感じられるまで時間がかかるかもしれません。

何度も何度もしつこく繰り返すしかありません・・・千里の道も一歩から!

 

・CDだけでトレーニングしない

冠詞、3人称、複数型、といった細かな間違いは気づきにくく、
音声だけだとつい見落としてしまったり、間違えていることがありますので、
CDトレーニングに移行した後も、折に触れてテキスト練習も見ると良いと思います。

これらの間違いはネイティブが聞くととても違和感があるそうですし、
こういった文法こそ、繰り返し正しい表現を身体に沁みつかせて、
間違いを聞いたらおかしいな?と思うようになる、
センサーを身に付けられたら良いと思います。

・青本から始めた方は、緑本にすぐ移行しない

次に進みたくなるんですよね・・・・でもここは我慢で、
本当にスラスラと、そして、口に落ち着ける(作者がよく言います)ことができるまで、
なるべくネバったほうが良いと思います。

完全にマスターしたとしても、緑本は1年くらい待っても良いんじゃないかなぁ。
なぜなら、他の学習法等によってアクティブ・ボキャが増えていないと、
文型ばかりやっても話せる力は伸びにくいからです。

英会話力は総合力だと思います。ある一つの能力ばかり伸ばしても非効率です。
作者の例えを借りれば、どんなに銃を沢山用意しても(文型)、
そこにこめる弾丸(アクティブ・ボキャブラリー)を増やさなければ意味がない、と。

なので、文型練習が終わったら、または同時に、弾丸を増やす努力、
シャドーイングや精読などもすると、初めて、英語力はぐんとアップするのだと思います!

櫻田はやったことはないのですが、こんな便利なものも、同じ著者から出ているようです。
TOEIC300-600点台の方を対象とした、音読のパッケージだそうで、これは便利そう!

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