櫻田こずえの読書&マンガ歴★大学生編

頼まれてもいないのに、本とマンガ歴を語るシリーズ第四弾@大学生
1年の浪人生活を終えて、受験勉強から開放された大学生櫻田は、
本当の意味での勉強と、本当の意味で頭の良い人達に圧倒されます。

偏差値という、人間の能力のある一部分しか測らないものでしか、
自分の価値を測れなかった19歳。空っぽの自分にびっくり!
女子力とか全く磨いて来なかったので、もう、内も外もありゃりゃりゃりゃーw

もう、アイデンティティクライシスですよ。
で、その内側をどうにか埋めようと、本を読みました。
(ちなみに外側はヴァンテーヌで)

■ ミラン・クンデラ

フランス好きの友達が紹介してくれたことが出会い。
最初は何が書いてあるのか全然分からないまま、
哲学的な文学、を読んでいる自分にうっとり。

ミスタードーナツでコーヒーをお代わりしながら、
書き込みをしたり、線を引いたり、ニヤニヤしたり、
難しい表現に出会うと、良く分からないのに分かったふりして読みふけりました。

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何が面白いって、クンデラの哲学を紙芝居のように見せてくれるんです。

人間の根源にあるものを、軽やかに、洒脱で皮肉めいた表現で。
「人ってこういうもんだよね、面白いね」を、伝えるために、
登場人物がいて、不思議なストーリーがあって、セリフがあって。

ストーリー仕立ての哲学書みたいな認識で読んでいました。
難し過ぎる哲学書を読むより、楽しい!何より読んでいて楽しい。

また、チェコスロバキア国籍を剥奪されてフランスに帰化した経緯など、
社会問題も色濃くストーリーに反映されていて、それも魅力でした。

人生で最も読み返した本、多分第一位。
「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ☆読んでる自分に浸る

「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ☆読んでる自分に浸る


■ 三島由紀夫

何がきっかけだったのか覚えていないのですが、
古本屋さんでオレンジの背表紙の本をかなり買いましたねぇ。

mishimabooks
純文学とか、難しいとか、そういうイメージはあまりなく、
スノッブで繊細で頭のいい、時に痛い程バランスの悪く魅力的な登場人物、
洒脱な表現や、ちりばめられた箴言の美しさに浸る、という、
櫻田の中では「オシャレ文学」という感じです。
(軽めのを好んで選んでいたのですが)

登場人物に哲学的なセリフを吐かせるところとか、
ちょっと世間を舐めてたり、自意識過剰だったり、
物語の展開というより、ディテールが好き。

三島が生きたあの時代の、リア充とか、トレンドとか、美意識とか、
クールとか、そういうものがリアルに伝わってきます。

「鏡子の家」三島由紀夫★甘美なデカダンスに酔う

「鏡子の家」三島由紀夫★甘美なデカダンスに酔う


通例、愛されない人間が、自ら進んで、ますます愛されない人間になろうとするのには、至当の理由がある。それは自分が愛されない根本原因から、できるだけ遠くまで逃げようとするのである。

うーん、酔うわ〜。

■ 心理学・社会学

大学での勉強で一番衝撃的だったのは、心理学でした。

小此木圭吾先生、河合隼雄先生の著書を通じて、フロイトやユングを知り、
フロイトの本などにも手を出しましたが歯が立たず、
一般向けに優しく書かれた心理学解説系の本を読んでいました。

そのうち「社会心理学」という分野があることを知り、
エーリッヒフロムの「自由からの逃走」で再び衝撃。すごい!
社会のあり方と人間のあり方の関係に興味を持ち、
構造主義の内田樹先生に繋がって行ったのかなと思います。

自由から逃走するってどういうこと?
自由って最も尊いものじゃないの?

受験だけに没頭していれば良かった高校時代から、
何でも自由に学べる大学に入り、ゆえに何を学んだらいいのか良く分からない、
そんなフラフラした自分の苦しさを説明するのに、ぴったりでした。

それから「The art of loving」「愛するということ」
恋愛のラブじゃなくて、人間を愛する的な。
は、20歳の櫻田にはよく分からなかったなぁ。
この本を持って読んでる満足感はあったけど(笑)
流行のアドラー心理学にも通じるところがある気がします。
実家にあるので、40歳の今、読み直してみよう。

■ 世界名の名作にチャレンジして諦める★その2

大学生ともなると、懲りずに「世界の名作を読むべし!」となります。
読書好きな人も多く、影響されるワケですし、
ドストエフスキー、カフカ、カミュ、トルストイ・・・

それっぽいもの(笑)を手当たり次第読んだのですが、
純文学、それも洋物はやはり好きでない、理解できないものが多いな、
ということが分かっただけでした。
その頃は、好きじゃないなら読まなきゃいい、
なんて思えなかったので、苦行的な感じで読んでました。

日本文学だと、芥川龍之介、太宰治、安部公房、川端康成辺り。
もちろんミーハー的に読み始めたのですが、太宰は暗過ぎて放棄。
安部公房は箱男とか砂の女とか衝撃的過ぎて、引き込まれました。
ちなみに、村上春樹は合わないようです。



振り返ると「無理して沢山本を読んだ」大学生時代でした。
学生なんで、それなりに読んでおいて良かったかなと思いますが、
当時はとにかく劣等感から脅迫観念を持って読んでいた部分もありましたね〜。

そして、大学を卒業し、ほどなく再び読書ブームが巻き起こります。続く。
あ、そうそう、大学生の時辺見庸ブームでした。

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