モテたい

スポンサーリンク
記事には広告が含まれています

「私モテたいのよぉ〜。」

50代の美しい友人は、シャンパンを飲みながら、楽しそうに言う。
磨き上げられたグラスに注がれた琥珀色の泡より、
もっとキラキラと輝いている彼女は、私の憧れの女性のひとり。

いつお会いしても、偶然お見かけしても、とってもキレイ☆

元々恵まれた容姿、趣味のマラソンで鍛えられた身体、
きちんとしたメイク、ノースリーブの腕にはたかれたキラキラしたお粉、
スッキリとした上品な装い、天真爛漫な笑顔、表裏のない性格、全て素敵。

お子さんを育て上げ、もちろん旦那様も健在。
ご本人もお仕事もされていて、生き生きとした人生を送っていらっしゃる。

全てを手に入れたような人生なのに、この上何を求めるというのかっ!
っつーか、モテてるじゃろお主っ、気づいてないだけじゃろっ!(怒)

彼女はカラカラと楽しそうに、「私、全然モテないのよぉ。」と笑う。

いや、別に浮気とか、そういう類いのものじゃないし、
もちろん、嫌味な感じは全くない。
なんじゃその大人の余裕、人生楽しんじゃってる感わーーーーっ!

櫻田の辞書にある「モテたい」とは違う言葉なのかもしれない。

櫻田より10歳年上、50歳の岡村ちゃん(岡村靖幸:歌手)は、
デビュー当時からかわらず「モテたい!」と歌い続ける。

ま、歌詞の中の「モテたい!」は高校生が言うような「モテたい!」なんだけど、
その青い欲望を歌い続ける、ブレない岡村ちゃん!

若かりし頃の危ない妖艶な美しさはないけれど、
50歳の岡村ちゃんにしか出せないセクシーギラギラエロ光線を発して、
我々おばちゃん達をキャーキャー言わせる。

岡村靖幸:俺は靖幸ちゃんだぜっ!

ファン:キャーーーーーーーーッ☆(黄色い悲鳴)

櫻田の辞書にある「モテたい」って、そんな楽しくない。

結婚するまでの櫻田にとって「モテ」はずーっと死活問題で、余裕がなかった。
「モテなければならない」だった。
醜形恐怖、女性としての自信のなさ、自分の欠点全てを、
どうにかモテることで、まるっと誤摩化す麻薬みたいなもので、
それを得るためにはどんな手段でも使う・・・そんな諸刃の剣的な存在だった。

今思い出すと「モテ」は櫻田の自信のなさの象徴で・・・痛さの象徴で・・・。

そして、一時期はやった「めちゃモテ」の「モテ」とも違う。
それは、薄っぺらくてズルくて嫌らしい感じがする。
モテると「おトク」だから、みたいな。

その女友達が言う「モテたいのよぉ」とか、
岡村ちゃんの歌う「モテたい!」とか、すごく楽しそうで、
キラキラして、ギラギラしてて、健全でイキイキしてるのだ。

結婚して最近全くモテを考えておらず、モテもしない櫻田ですが、
40歳になって、「モテたい」って、本当は何か楽しい原動力、大人のたしなみ、余裕、
みたいなものでもあるのかも、って、思いました。正しい人生の楽しみ方みたいな。

ということで、岡村ちゃんの秋のツアーのファンクラブ枠チケット、当選発表待ちです。

タイトルとURLをコピーしました