「経済とおかねの超基本1年生」大江英樹★うまい話はない、だから損をしない知識を身につけよう。

経済やおかねのことが、分かる!読める!
難しくないのに、基本も押さえられてちゃんと役に立つ。
そんな素晴らしい本に出会ったのでご紹介させて下さい。

最近FPの勉強とか始めて、にわかですが!

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素晴らしい!と思った理由は、分かりやすささけじゃなくて、
「自分で考えて答えを出すための枠組み」を教えてくれること。

「正解はこれとあれです」では応用が効かないけど、
「こう考えれば損しない」「これなら合理的に考えられる」
と説明してくれるので、本当の意味で使える知識だなと思いました。

池上彰さん的に、常に読む人の頭の中を想像しながら、誘導してくれる。

・一般市民の視点から、経済とおかねの仕組を説明。
・例が身近で、知っている企業や日常の行為からの、基礎的な経済用語の解説。

本当に読みやすくて分かりやすいです←しつこい
なので、すでに経済やファイナンスの知識が有る方は物足りないと思います。

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■ 「うまい話はありません」だから「損しないように行動できればOK」→その考え方教えます。

誰も先のことは読めません。世の中に本当の「おトク」なんてないんです、と。
トクがないなら、ソンしなければ、ゲームには勝てますよね。

そして、多くの人が「経済合理性」に背くような行動で損をしていて、
損をしたくない、という気持ちが、むしろ損を呼び込んでいると。

それを上から目線で諭すというより、分かるよ、それほんと分かるんだけど、
こういう考え方すると、少し合理的に考えられそうじゃないですか?
と提案してくれています。その方法は2つで、

・経済的な知識を身につける
・誰もが陥りがちな心理的罠にはまらないようにする

で、後者の代表的な例として、次の2つの概念を教えてくれます。

■「機会損失」「サンクコスト」だけでも読む価値が有る

最近の櫻田の行動を、この行動経済学の理論を当てはめて考えてみます。

機会費用
あることをおこなう場合に、もしそれをせずに他のことをしていれば、
代わりに一体どれくらいの利益が得られたであろうかということ。

保険を選ぶのに迷いまくり、それなら勉強しようとFP3級の試験を受けることに。
その間、時給1000円で働いていれば、合格必要時間が30時間だから、30,000円得られただろう。

冷静に考え、有能なFPに2万円払って相談した方が、よっぽどいい保険が選べそうな上に1万円浮く。ぎゃー。

サンクコスト
すでに費やしていてもう戻ってこない費用のこと。

いやでも、もう、勉強始めちゃったし、参考書買ったし、受験料振り込んだし・・・
と「サンクコスト」に気を取られて、合理的な判断ができず、、、もったいないから受験しよ♪

「何かを選ぶ」という意思決定をする時に、必ず考えなければならないのが「機会費用」であり、考えてはいけないのが「サンクコスト」であるということを忘れないで下さい。多くの人はこの逆をやるから失敗するのです。

しょぼーん。

#なお、これはあくまで例で、FP3級の試験勉強はめっちゃ役に立ってます!
(人間は自分の選択が正しかったという思想にしがみつく傾向があります)

我ら女性ってこういう考え方、苦手な気がします。
だからこそ、知っておきたい、せめて理性がある時は(笑)、合理的に考えたい、
そう思いました。

■ その他「役に立つぜ!」知識いろいろ覚え書き

・投資

投資でてっとり早く儲けたい人へ
→それが分かれば苦労しない、そんなのあっても誰も教えない

投機と投資、ハイリスクハイリターンをきちんと理解する

投資も「確実なおトク」はないから「損」をコントロールする。
その代表的な手法は、分散投資だよね。
むしろ確実なのは「手数料と税金」。これらに注意しましょう、と。

・利用可能制ヒューリスティック
想像しやすい手がかりだけで判断しがちな心理。
ex. 飛行機事故が起きるとやっぱ飛行機危険!と思うけど、車の方が事故率が高い。
ex. とりあえずFX!旅行でドルとか馴染みあるし、株より気軽に始められそう♪←株より危険がいっぱい

・源泉徴収は最高のビジネスモデル 面白い!

・ビッグマック指数 http://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html これも面白い!

・不安を煽られて、罠にはまらないように

日本の年金制度は破綻するから払っても意味ない?
日本はギリシャ以上にヒドイ?
老後の不安は医療保険でカバー?

ここら辺、繰り返し繰り返し、不安を煽られますよね・・・知識がないから。
論理武装して「損をしたくない、という気持ちが、むしろ損を呼び込む」ことのないようにせねば。

後は、家を買うv.s賃貸とか、買い物は選択肢が多くない方がいいとか・・・勉強になりますっ!

■ 損しないポイントが最後にまとめられています!

章立てとしては、消費、投資、金融、貿易、財政と流れて来て、
最後に「損しないポイント」が短く総まとめされています。
きちんと読んだ後ならば、しっかり腹落ちして記憶が定着する、
そんな素晴らしい構成に、改めて感謝。

「損しないポイント」
1.タダ飯はあり得ない(世の中うまい話はない)〜トレードオフを考える
2.将来のことは不確実〜ヒューリスティックに惑わされない
3.お客様は神様じゃない〜双方からの思考(売る人の視点を考えろ)
4.他の可能性を考える〜機会費用
5.価格と価値を見誤らない〜大切な自分の基準

ほんと、読んで良かった。



経済はきちんと勉強したことはないのですが、
一般向けに書かれた本を読んだり、新聞や雑誌を読む(聞く)のも好きです。
経済に関して、分かりやす過ぎる本のNO.1は、
カリスマ受験講師細野真宏先生の名著!古いけど!繰り返し読みました。


「カリスマ受験講師」って流行りましたよね。
あと、表紙のイラストは東京大学物語?
そういえば、カリスマ美容師もバブル期に流行ったなぁ、懐かしい。